「精力剤」のイメージは?

電信柱や車止めのポールなどに張られているのをよく見かける、精力剤、バイアグラ、シアリスなどの張り紙。一目見ていかがわしく感じるのは私だけはないはずです。特に女性からすると、いやらしい、不潔といったイメージさえあるかもしれません。時折、中年の男性がその張り紙をじっと見つめていたりしますが、他人の視線を感じるとそそくさと立ち去ってしまいます。男性の立場から想像すると、単に他の人からいやらしいと思われるというだけでなく、当人も何とも言えない後ろめたさを感じてしまっているのかもしれません。
というのも、古来より「英雄色を好む」などと言われ、男性の甲斐性、器の大きさの一つの物差しとして「絶倫であること」が挙げられているからです。実際、歴史を見てもほとんどの政治家、王様や殿様、高貴な人は多くの妻や愛人を持っており、現在でも一夫多妻を受け入れている国では財力のある実力者が5人、10人の妻を持っていることが珍しくないようです。私は個人的には賛同できませんが、そのような男性をたたえたりする風潮があるのは事実です。
逆に、男性をなじる際に「インポ」という言葉が時々使われたりします。正式にはインポテンツ「Impotenz」というドイツの医学用語で、性器が勃起せず、セックスが行えない男性の病状を指し、日本語では「勃起不全」もしくは「勃起障害」と訳されます。インターネットでインポテンツを検索すると、類義語として「役立たず」という言葉が出てきて驚きました。そのような社会通念からすると、精力剤に頼らなければならない男性が自分は役立たずであると劣等感を抱いたり、引け目を感じたりするのも無理のないことでしょう。とりわけ中年の男性にとって自身の勃起機能が低下してくると、自分が日に日に老いていくように感じ、焦りや寂しさを募らせてしまうようです。そのように後ろめたいイメージのある分野ですが、最近では専門の病院や医師も増えており、苦しんでいる男性やそのパートナーにとって助けになっています。


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