もっと気軽にED治療

EDの治療を受けるために泌尿器科に通うことに抵抗のある人は多いのではないでしょうか。自分が恥ずかしい病気にかかっているように感じたり、または中年の方であれば自分もいい年なのだからこれは自然のことかも、病院に行くようなことではないとあきらめたりするようです。
しかし医学的にEDは病気としてはっきり認知されています。しかもEDはただ勃起しない、ペニス部分が増大しないというだけの病気でなく、見えないところで進んでいる動脈硬化や自分では意識していない神経系統の異常などが関係していることが多いのです。またEDのために自分の体力や能力への自信をなくし、家庭で、そして会社でも消極的になってしまい、さらにストレスを増大していき、EDを悪化させてしまうという負のスパイラスに陥りかねません。
最近は生活習慣病予防やメタボ検診が多くの人の注目を集めています。食習慣や運動不足、ストレスなどが要因と言われていますが、どろどろとした血液が血管に悪影響を及ぼして、動脈硬化に至ります。勃起という機能は本来、海綿体の動脈に血液がスムーズに充てんすることで起こるのですが、この血液の循環や血管拡張の機能が衰えることが、EDの一つの原因であると考えられています。つまりメタボリックシンドロームの早い段階を、EDが教えてくれているともいえるのです。
およそ10年前の調査によると、日本人の男性の25パーセントがEDにかかっているという結果が出ました。そのすべてが勃起不全というわけではなく、たまに勃起するという勃起障害の人も含まれますが、それでもその数の多さにはびっくりさせられます。不思議なことにこれほど多くの人が悩まされている割には、身の回りでED治療に取り組んでいる人を知りません。自分だけで抱え込んだり、あきらめたりして、前向きに治療するという選択肢がまだ一般的でないのが現状のようです。最近では泌尿器科だけではなく、内科や整形外科でもED治療を行うところが増えています。男性にとって実は身近な生活習慣病のED、メタボ検診の感覚で治療できるといいですね。